女性ホームレスとして生きる 増補新装版 : 貧困と排除の社会学

女性ホームレスとして生きる 増補新装版

貧困と排除の社会学

単著
社会
丸山里美(文学研究科 / 著者)
Satomi Maruyama (文学研究科, 著者)
出版年月
出版社
世界思想社
ISBN
9784790717591
頁数
320
本文言語
日本語

内容紹介

路上にとどまる女性たちの「意志」とは何か?
女性ホームレスの生活史から、女性が貧困に陥る過程を浮き彫りにし、福祉制度や研究が前提にしてきた人間像を問い直す。著者による付録「貧困女性はどこにいるのか」と岸政彦氏による解説「出会わされてしまう、ということ」を収録した増補新装版。
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たくましいでもかわいそうでもなくただ、人びとの行為には、生活には、そして人生には「理由がある」のだ。
いま現在人びとがおこなっていることの理由を、人びと自身の言葉を通じて描く。
丸山里美が目指して、そして見事に成功した本が、本書である。
この本を読むと、ただもう、人びとはそこで生きているのだな、という深い感動をおぼえる。
丸山の著作に登場する人びとには「顔」がある。
私はこの本を何度も何度も読んだが、エイコさんやタマコさんと、まるで知り合いのような気がしている。
(中略)丸山里美の本によって、私たちは、エイコさんやタマコさんと「出会わされてしまう」。
丸山のエスノグラフィには、そのような力がある。
――岸 政彦「解説 出会わされてしまう、ということ」より
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(webマガジン「せかいしそう」で、「はじめに」を全文公開中)

図書に貢献している教員