科学知と人文知の接点 : iPS細胞研究の倫理的課題を考える
目次
まえがき[山中伸弥]
特別対談 幹細胞研究の倫理的課題
山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長
島薗 進 上智大学グリーフケア研究所所長・東京大学名誉教授
司会・青野由利 毎日新聞社論説室特別編集委員
第1部 幹細胞研究の現場から
iPS細胞研究の現状と展望[高須直子]
ブタに由来する臓器・組織の移植医療への応用と課題[長嶋比呂志]
ヒト生殖細胞作製研究とその倫理的課題[斎藤通紀]
第2部 iPS細胞研究所上廣倫理研究部門から
iPS細胞の責任ある研究・イノベーションに向けたコミュニケーション[八代嘉美]
人-動物キメラ胚研究における脳のヒト化の問題[澤井努]
上廣倫理研究部門における研究活動と展望[藤田みさお]
第3部 オックスフォード大学の応用倫理学者から
幹細胞、遺伝子編集、正義[クリス・ギンジェル、ジュリアン・サヴァレスキュ、ロジャー・クリスプ ]
重度の先天性疾患の予防を目的とした出生前の幹細胞治療に伴う倫理的問題[ドミニク・ウィルキンソン 、ジョナサン・ピュー 、ガイ・カヘイン]
幹細胞由来の配偶子、繰り返される体外での生殖、遺伝的親子関係[トーマス・ダグラス、カトリエン・デヴォルダー]
第4部 国内の人文学者から
生命倫理学の方法[児玉聡]
iPS細胞が高齢化社会に及ぼす影響[広井良典]
iPS細胞研究―超高齢社会における臨床的意義と倫理的課題―[会田薫子]
第5部 政府・国際的視点から
科学技術イノベーション政策における科学知と人文知の融合[星野利彦]
幹細胞研究の倫理的課題と展望[位田隆一]
あとがき[山極壽一]