中世の王朝物語

中世の王朝物語

単著文学・芸術歴史

金光桂子(文学研究科 / 著者)
出版年月
2017.06
図書体裁
A5
出版社
臨川書店
ISBN
9784653043379
定価(税抜)
10,000円
頁数
410
本文言語
日本語

内容紹介

男装・入れ替わり・女帝、同性愛等特異な趣向で知られる中世王朝物語が、いかに先行作品を享受し、また創造されたのかを緻密かつ大局的に分析する。

主として中世王朝物語『有明の別』『我身にたどる姫君』および物語歌撰集『風葉和歌集』に関する論考を収める。男装、一人二役や入れ替わり、同性愛、女帝など特異な趣向をもつがゆえに奇異なものとして扱われてきたこれら中世王朝物語が、いかに先行作品の影響を享受し、また独自性の創造に至ったかを丹念に読み解き、その物語の成立に迫る。趣向や表現についての緻密な分析と歴史的・思想的背景に迫る大局的な考証をあわせもつ、研究者必読の一冊。

目次

第一章  『有明の別』の〈有明の別〉
第二章  『有明の別』と文治・建久期和歌
第三章  『有明の別』と九条家
第四章   破局を避ける物語
第五章  『我身にたどる姫君』女帝の人物造型
第六章  『我身にたどる姫君』の描く歴史
第七章  『松浦宮物語』と『我身にたどる姫君』
第八章  『我身にたどる姫君』の聖代描写の意義
第九章  『我身にたどる姫君』巻六の位置づけ
第十章  『我身にたどる姫君』巻六の後日談について
第十一章  若紫巻「ゆくへ」考
第十二章  中世王朝物語における物の怪
第十三章 『風葉和歌集』の政教性
  附論 『風葉和歌集』と『続古今和歌集』
第十四章 『風葉和歌集』雑部の構成について

図書に貢献している教員