平沼騏一郎と近代日本 : 官僚の国家主義と太平洋戦争への道 (プリミエ・コレクション 83)

平沼騏一郎と近代日本

官僚の国家主義と太平洋戦争への道

プリミエ・コレクション 83

単著
政治・行政
歴史
萩原淳(法学研究科 / 著者)
Atsushi Hagihara (法学研究科, 著者)
出版年月
図書体裁
A5上製
出版社
京都大学学術出版会
ISBN
9784814000609
定価(税抜)
5,500
頁数
466
本文言語
日本語

内容紹介

平沼騏一郎は大正・昭和戦前期にかけて法相・首相・重臣などを歴任した官僚系政治家でありながら、国家主義運動の指導者でもあったという点で、日本近代史の中できわめてユニークな位置を占めている。その政治的生涯の全容を初めて実証的に明らかにし、官僚系の政治家の国家主義とそれらが太平洋戦争への道に与えた政治的影響を解明する。

目次

序 論 官僚系政治家の国家主義を問い直す
第Ⅰ部 平沼騏一郎の政治的台頭と政治指導
 第一章 司法省における権力確立と立憲政友会
 第二章 検事総長期の政治戦略と政治観
 第三章 原敬内閣との協調と思想問題への危惧
 第四章 政党内閣下における政治構想と政治運動―政治戦略としての国家主義
 第五章 組閣への自信と平沼内閣運動の誤算
 第六章 首相としての政治指導とその限界
 第七章 重臣としての活動と太平洋戦争
 第八章 東京裁判とA級戦犯としての死去
第Ⅱ部 平沼騏一郎をめぐる組織と人脈
 第一章 「平沼閥」と大正・昭和初期の司法・政治関係
 第二章 国本社の政治思想
結 論 近代日本において平沼騏一郎とは何だったのか

図書に貢献している教員