ヒトiPS細胞研究と倫理 (プリミエ・コレクション 76)

ヒトiPS細胞研究と倫理

プリミエ・コレクション 76

単著
医歯薬・生命
澤井努(iPS細胞研究所 / 著者)
Tsutomu SAWAI (iPS細胞研究所, 著者)
出版年月
図書体裁
A5
出版社
京都大学学術出版会
ISBN
9784814000777
定価(税抜)
3,000
頁数
250
本文言語
日本語

内容紹介

iPS細胞研究は胚破壊を回避した点で,生命倫理の問題を乗り越えたと言われる。しかしそれは本当ではない。iPS細胞研究は胚破壊を伴うES細胞を今後益々必要とするというのは,専門家の一致した見解だ。倫理や安全性,費用/効果に関わる国民的な一貫性ある議論を起こすためのシステムと,それを支える倫理枠組みを現場から提案する。◉ J・サヴァレスキュ氏推薦(オックスフォード大教授・ウエヒロ応用倫理研究センター長)

目次

序論 生命科学・技術と生命倫理
基礎解説
第1章 ヒトiPS細胞研究における道徳的共犯性の検討
 1.1 ヒト胚の道徳的地位とヒトES細胞研究への含意
 1.2 ヒトiPS細胞研究の道徳的共犯性
 1.3 日本におけるヒトiPS細胞研究の道徳的共犯性
第2章 ヒトiPS細胞の道徳的価値の検討
 2.1 ヒトES細胞の道徳的位置づけ 
 2.2 ヒトiPS細胞の道徳的位置づけ  
第3章 人-動物キメラ胚の作製・利用に伴う倫理的問題の検討
 3.1 人-動物キメラ胚研究の技術的背景
 3.2 人-動物キメラ胚の作製・利用に伴う倫理的問題
 3.3 日本における人-動物キメラ胚の作製・利用の在り方
第4章 ヒトiPS細胞由来の配偶子の作製・利用に伴う倫理的問題の検討
 4.1 iPS細胞由来の配偶子作製の技術的背景
 4.2 ヒトiPS細胞由来の配偶子の作製・利用に伴う倫理的問題
 4.3 日本におけるiPS細胞由来の配偶子の作製・利用の在り方
第5章 iPS細胞研究における優先順位の設定
 5.1 iPS細胞を用いた再生医療研究
 5.2 疾患特異的iPS細胞を活用した研究
 5.3 iPS細胞研究における優先順位の設定
結  論
あとがき

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