「怪異」の政治社会学 : 室町人の思考をさぐる (講談社選書メチエ)

「怪異」の政治社会学

室町人の思考をさぐる

講談社選書メチエ

単著
歴史
髙谷知佳(法学研究科 / 著者)
Chika Takatani (法学研究科, 著者)
出版年月
図書体裁
四六
出版社
講談社
ISBN
9784062586290
定価(税抜)
1,750
頁数
272
本文言語
日本語

ブックレビュー

 神像の破裂、山の鳴動、奇怪な発光、怨霊の祟り、神仏の託宣、天狗の跋扈。室町時代の日本は怪異に満ち満ちていた。しかし怪異は単に不合理な信仰ではないと著者は言う。中世の怪異は、政権・寺社・社会が織り成す複雑かつ不安定な権力の絡み合いの中で、合理的な情報媒体として機能していたのだ。著者はそんな怪異から室町人の思考を探る。

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