途上国の産業人材育成 : SDGs時代の知識と技能

途上国の産業人材育成

SDGs時代の知識と技能

編著
地域研究
教育
経営
山田肖子, 大野泉編著
高橋基樹(アジア・アフリカ地域研究研究科 / 分担執筆)
Motoki TAKAHASHI (アジア・アフリカ地域研究研究科, 分担執筆)
出版年月
出版社
日本評論社
ISBN
9784535559707
定価(税抜)
3,500
頁数
330
本文言語
日本語

内容紹介

途上国における教育の潮流は「基礎教育の普及」から「仕事に役立つ技術の習得」へ。先進国とwin-winな経済成長を実現する方策とは。

目次

序章 なぜいま、途上国の産業人材育成か

第I部 理論編――産業人材育成の考え方

 第1章 産業人材育成制度と国際的議論
  ――何のために、どのような方法が採られてきたか(山田肖子)
 第2章 知識基盤社会における「能力」
  ――政策言説、実社会、学習論の変化から(山田肖子・近藤菜月)
 第3章 進展するグローバル・バリューチェーンと底辺への競争
  ――企業の戦略、途上国の戦略(島田 剛)
 第4章 相互依存する産業人材育成政策と産業政策
  ――スキル需要創出の必要性(森純一・大野泉)

第II部 テーマで見る産業人材育成――国家、社会や企業にとっての意味

 第5章 日本の政府と民間による開発途上国の産業人材育成支援
  ――JICAとAOTSの産業人材育成支援事業の歴史的変遷(島津侑希・辻本温史)
 第6章 途上国の生産性と人材の能力向上
  ――企業内と企業外での人材育成(島田 剛)
 第7章 カイゼン活動がもたらす価値観の変容
  ――日本の生産性向上モデルがエチオピアの伝統的社会に及ぼす含意(神 公明)
 第8章 紛争影響国において職業技術教育・訓練の果たす役割
  ――ルワンダにおける元戦闘員の社会復帰に対する日本の支援事例(辻本温史)
 第9章 産業人材育成と経済・社会・地域的要因
  ――ベトナムとエチオピアの比較(森純一・大野健一)
 第10章 労働市場と公立TVETにおける需給ギャップ
  ――南アフリカとエチオピアの服飾産業の比較(島津侑希)
 第11章 開発途上国の製造の現場における人材育成
  ――ケニア、エチオピアの事例から(高橋基樹・松原加奈)

第III部 学習者のキャリア・技能の観点から見た産業人材育成――アフリカにおける研究分析から

 第12章 社会で活躍できる労働者に求められる技能
  ――「認知的能力」と「職業的能力」(谷口京子)
 第13章 技能に関する関係者間の期待と認識の多重的ギャップ
  ――エチオピア縫製業の雇用者、訓練者、労働者、学生の比較から
    (クリスチャン S. オチア・山田肖子)
 第14章 学習者・労働者の視点から考えるキャリア形成
  ――就学から就労への移行を促進支援するために何が重要か
    (クリスチャン S. オチア・近藤菜月)
 

 終章

図書に貢献している教員