分解の哲学 : 腐敗と発酵をめぐる思考

分解の哲学

腐敗と発酵をめぐる思考

サントリー学芸賞
単著
哲学・思想
歴史
農学
藤原辰史(人文科学研究所 / 著者)
Tatsushi Fujihara (人文科学研究所, 著者)
出版年月
出版社
青土社
ISBN
9784791771721
定価(税抜)
2,400
本文言語
日本語

内容紹介

おもちゃに変身するゴミ、土に還るロボット、葬送されるクジラ、目に見えない微生物……
わたしたちが生きる世界は新品と廃棄物、生産と消費、生と死のあわいにある豊かさに満ち溢れている。歴史学、文学、生態学から在野の実践知までを横断する、〈食〉を思考するための新しい哲学。

ブックレビュー

「分解」と聞いて思い起こすのは、たとえば海洋をただよう無数のプラスチックの破片だ。「マイバッグを持参しましょう」「地球環境に優しく」「ストローは禁止!」。そんな善なるかけ声が世界を席捲している。だが、〈人類と自然の調和〉がナチスの標語でもあったとすれば、どうだろう。食や農業にまつわる歴史を研究してきた藤原の最初の著書は『ナチス・ドイツの有機農業:「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』と題されている。

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