<翻訳>のさなかにある社会正義

<翻訳>のさなかにある社会正義

編著
教育
社会
齋藤直子 他編
齋藤直子(教育学研究科 / 編集, 共訳)
Naoko Saito (教育学研究科, 編集, 共訳)
出版年月
図書体裁
A5
出版社
東京大学出版会
ISBN
9784130513296
定価(税抜)
4,600
頁数
256
本文言語
日本語

内容紹介

正しい自己の確立,異物を排除した領域に打ち立てられる正義…….社会正義論が熱心に語られつつ現実政治では排除的になる世界.これを読みかえるヒントとして酒井直樹の〈翻訳〉に注目し,教育思想に留まらない国内外一線の論者が対話する刺激的な論集.

目次

序 章 承認の政治学を超えて(ポール・スタンディッシュ,齋藤直子,今井康雄)

第1部 社会正義と主体
第1章 社会正義とオクシデント(スタンディッシュ/齋藤訳)
第2章 社会正義と國體――ポール・スタンディッシュに応える(酒井直樹)
第3章 社会正義とその否定の諸形態(ルネ・V・アルシラ/高柳充利・齋藤直子訳)
第4章 「正義」の限界――デリダの『暴力批判論』読解とベンヤミンの教育構想(今井)
第5章 社会正義を求めて――単一言語主義と批評の封じ込め(ナオミ・ホジソン/三澤紘一郎訳)
第6章 人間存在の社会性と教育哲学の可能性――「社会正義とオクシデント」再考(三澤紘一郎)

第2部 〈翻訳〉のさなかにある社会正義
第7章 ひとつの言語,ひとつの世界――教育を測る共通尺度,教育が測る共通性(スタンディッシュ/齋藤訳)
第8章 「教育という尺度」をもとめて――迂回的接近の試み(今井)
第9章 超越性としての正義(朱 燁)
第10章 グローバル・リスク社会における正義――戦争と放射線被曝をめぐる生-政治(嘉指信雄)
第11章 翻訳学と脱構築のはざまで考える「社会正義」(ギブソン松井佳子)
第12章 正義の会話――アンコモンスクールの政治教育(齋藤)

図書に貢献している教員