Publications by Kyoto University Researchers
アドルノ音楽論集
叢書・ウニベルシタス 1088
20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集─―ここにいるのは、時にブリリアントな才知をきらめかせ、時に作曲家を目の前にしているかのように慟哭する、一人の人間である。それは「頑固な教条主義者」という従来のアドルノ像を心地よく打ち砕く。新しい時代の音楽に謙虚なまなざしをそそぐ哲学者の生の声を、躍動感あふれる日本語で読む。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る新鮮な翻訳!
音楽と言語についての断章
第Ⅰ部 即 興 モチーフ 音楽の商品分析 カルメン幻想曲 劇場の自然史
第Ⅱ部 現 前 マーラー ツェムリンスキー シュレーカー ストラヴィンスキー─―ある弁証法的イメージ
第Ⅲ部 フィナーレ ベルクが拾得した作曲技法 ウィーン 聖なる断片─―シェーンベルクの《モーゼとアロン》について 音楽と新音楽 アンフォルメル音楽の方へ
訳者解説 音楽の名前――「完全には表象できないものについての表象」 訳者あとがき 用語解説
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