「ポスト3.11」メディア言説再考

「ポスト3.11」メディア言説再考

編著哲学・思想文学・芸術文化・宗教

ミツヨ・ワダ・マルシアーノ編著
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ編著
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ(文学研究科 / 編集, 分担執筆), 出口康夫(文学研究科 / 分担執筆)
Mitsuyo WADA-MARCIANO (文学研究科, 編集, 分担執筆), Yasuo Deguchi (文学研究科, 分担執筆)
出版年月
2019.02
図書体裁
A5
出版社
法政大学出版局
ISBN
9784588675225
頁数
366
本文言語
日本語

内容紹介

マスメディアを通して公の言説が流布するなか、ほんとうに耳を傾けるべきは誰の声なのか。東日本大震災がもたらした見えない恐怖や言葉にできない感情は、写真や映画、論説、絵画、小説,ツイッターなどさまざまな形で表現されてきた。あの日、むき出しになった不条理や矛盾は、日本の文化にどのような変化を与えたのか。哲学や文学、映像学等の多様な分野の専門家による共同研究の成果。

目次

第I部 メディアとしてのアーカイブ
第1章 記憶メディアとしての災害遺構――3・11の記憶術【松浦雄介】
第2章 市民の記録映像に見る被災の差異――せんだいメディアテークの映像アーカイブより【北浦寛之】
第II部 浮遊するメディア言説、隠された現実
第3章 「安全安心」の創造――お札効果とその構造【西村大志】
第4章 震災関連死の原因について【一ノ瀬正樹】
第5章 ポスト3・11と代受苦の思想【出口康夫】
第III部 挑戦的メディア、「芸術」そして「文学」
第6章 3・11以後の芸術力【ミツヨ・ワダ・マルシアーノ】
第7章 写真家の使命――畠山直哉の「転回」から考える【近森高明】
第8章 上書きする震災後文学――柳美里の『JR上野駅公園口』を周辺からの歴史として読む【岩田=ワイケナント・クリスティーナ】
第IV部 映画、二〇世紀メディアの王道
第9章 『シン・ゴジラ』と『絆 再びの空へ』――二人のゴジラ監督は津波と原発事故をどう「記憶/忘却」したか【須藤遙子】
第10章 喪失と対峙する――震災以後の喪の映画における移動性【久保 豊】
第11章 “かつて3・11があった”――映画における災害と忘却のストラテジー【谷川建司】
第12章 記憶と身体を乗り越える――東北ドキュメンタリー三部作とポスト・福島ドキュメンタリー【馬 然】
第V部 イコン性メディア、マンガ&アニメーション
第13章 放射性物質の表象――見えないものを見ること、見えるようにすること【石田美紀】
第14章 破局と近視――宮崎駿『風立ちぬ』について【長門洋平】

図書に貢献している教員