越境する平和学 : アジアにおける共生と和解

越境する平和学

アジアにおける共生と和解

編著
地域研究
社会
金敬黙(編著), 森本麻衣子, 野中章弘, 鄭康列, 南雲勇多, 直井里予, 安田菜津紀(著)
直井里予(東南アジア地域研究研究所 / 分担執筆)
Riyo NAOI (東南アジア地域研究研究所, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
A5
出版社
Horitsu Bunka Sha
ISBN
9784589040312
定価(税抜)
2,600
頁数
230
本文言語
日本語

内容紹介

ジャーナリズムやNGOの現場、学術的視点が共鳴し合う書籍。第1部は現場から平和学の新しい方法論を模索する。第2部は日本の内なる越境と共生を捉える。第3部は私たちがいかに平和の主体になりうるかを問い直す。フォトジャーナリスト安田菜津紀氏と編著者との対談も収録。

目次

はじめに―「越境による共生と和解」の平和学を目指して

序章 新しい平和学の模索ー日本平和学会の動向をふまえて [金敬黙]

第 Ⅰ 部 現場から考える平和学の方法
 第1章 なぜ越境、共生、そして和解なのか? [金敬黙]
 コラム1 私の脱北者支援NGO活動 [金敬黙]
 第2章分析の視点と方法―現場の多様性を把握するアクション・リサーチ [金敬黙]
 コラム2 エスノグラフィー―関係性の探求 [森本麻衣子]
 第3章 越境・共生・和解の「見える化」―問題の発見とドキュメンタリー制作 [野中章弘]
 コラム3 私とAPI―小型ビデオで世界を変える [野中章弘]

第 II 部 平和への視座
 第4章 都市における多文化と共生、そして境界ー新大久保の「街歩き」 [金敬黙]
 コラム4 私の研究で知りえたことの表現と節制 [金敬黙]
 第5章 平和の担い手としての越境人を育てる―在日コリアンの生の軌跡、アイデンディディ形成から考える価値としての越境
 コラム5 私の学校遍歴ー朝鮮学校、日本の公立学校、コリア国際学園[鄭康烈]

第 III 部 平和へのアプローチ
 第6章 歴史認識と和解ー中国人サバイバーの戦争の記憶を聴く [森本麻衣子]
 第7章 平和を創る主体の育成ー埼玉県藪駅周辺での「フィールドワークを歩く」行為を通して [南雲勇多]
 第8章 映像平和学への挑戦―カレン難民の越境と共生を考える [直井里予]

対談 「平和のための私の役割」 [安田菜津紀×金敬黙]

おわりに

図書に貢献している教員