ホモ・サピエンスの15万年 : 連続体の人類生態史
目次
序 章 スペクトラムで人類の歴史を見る
第一章 人間の起源から
1 人間の壮大な旅と個人的なコンプレックス
2 肌の色では何も区別できない
3 体格の違いは適応なのか
4 人種という区別を考える
第二章 生物としての私たち人間
1 性別を連続的に見る
2 フェロモンで異性を惹きつけられるか
3 食人習慣とプリオン病と進化
4 オランダ飢餓の冬とエピジェネティクス
第三章 文化の基底
1 生業と食べ物による適応
2 個人主義化した社会のうつ病
3 東アジアの人は酒に弱いのか
4 自然をみて季節を知る暦
第四章 行動の進化
1 なぜ男は狩りをするのか
2 伝統社会は自然を保護してきたのか(1)──最適採食理論から
3 伝統社会は自然を保護してきたのか(2)──保全倫理から
第五章 病気の起源
1 感染症と適応
2 適応が病気のもと(1)──肥満と糖尿病
3 適応が病気のもと(2)──塩と高血圧
4 マラリアとDNA
第六章 現代の課題
1 人間における格差の始まり
2 「喪われた女性たち」は差別か適応か
3 持続可能性は「可能」か──二つの島の物語
4 世界食料危機とアジアの食文化
終 章 永遠の生命・一つの連続体
参考文献
むすびにかえて
人名・事項索引