オックスフォード哲学者奇行

オックスフォード哲学者奇行

紀伊國屋じんぶん大賞
単著
エッセイ
大学・学問
哲学・思想
児玉聡著
児玉聡(文学研究科 / 著者)
Satoshi Kodama (文学研究科, 著者)
出版年月
出版社
明石書店
ISBN
9784750354811
定価(税抜)
2,200
頁数
366
本文言語
日本語

内容紹介

ゴシップからはじめる不真面目な英国哲学入門。アンスコム、ストローソン、パーフィット、ケンブリッジのウィトゲンシュタイン……明晰で分析的な文章の裏にある、哲人たちの一風変わった人生とは。好評を博したウェブ連載の紀行エッセイを3万字増量して書籍化。

目次

Chapter 1 オックスフォードに行ったら大学がなかった話
 Chapter 2 ライルのカテゴリーミステイク
 Chapter 3 「ロンが生きてるなんて珍しいね」
 Chapter 4 エアの新婚旅行とウィーン学団
 Chapter 5 哲学者のための学校――オックスフォードの哲学教育(1)
 Chapter 6 ライルの大学院改革――オックスフォードの哲学教育(2)
 Chapter 7 どのオースティン?
 Chapter 8 仲間に噛みつく猟犬――オースティンの二つの研究会(1)
 Chapter 9 哲学の生じる場――オースティンの二つの研究会(2)
 Chapter 10 苦悩する男、ハート
 Chapter 11 怒りに震えるアンスコム(1)
 Chapter 12 怒りに震えるアンスコム(2)
 Chapter 13 アンスコムと堕落した哲学者たち
 Chapter 14 ボヘミアンのマードック
 Chapter 15 マードックと二人の教師たち(1)
 Chapter 16 マードックと二人の教師たち(2)
 Chapter 17 フットとマードックと平底ボートの靴
 Chapter 18 ローラー車に轢かれるフット
 Chapter 19 ミジリーと配管工
 Chapter 20 悩みがないことに悩むウォーノック
 Chapter 21 ハンプシャーの尋問と試問
 Chapter 22 囚われのヘア
 Chapter 23 怖いぐらい賢いストローソン
 Chapter 24 反理論家ウィリアムズの誕生(1)
 Chapter 25 反理論家ウィリアムズの誕生(2)
 Chapter 26 哲学の修道僧、パーフィット
 Chapter 27 パーフィットと「重要な仕事」
 Chapter 28 ベジタリアンになったピーター・シンガー
 Chapter 29 ウィトゲンシュタインのオックスフォード
 Chapter 30 オックスフォードのウィトゲンシュタイン
 Side Story 英国にサバティカルに行く人のために
 あとがき
 人名索引/事項索引

《こぼればなし》
 1 ライルとエアの旅行中の会話
 2 エアとマイク・タイソンの共通点
 3 石黒ひでのチュートリアル体験
 4 オースティンの求婚
 5 アンスコムの卒業試験
 6 アンスコムがズボンを脱いだ話の真偽
 7 アンスコムとギーチの出会い
 8 アンスコムの家と子どもたち
 9 教育者としてのアンスコム
 10 カトリック教徒としてのアンスコム
 11 アンスコムとギーチの夫婦関係
 12 良心的兵役拒否者のギーチ
 13 オースティンとアンスコムの共通点
 14 オックスフォードとケンブリッジを結ぶ鉄道
 15 サッチャーの不名誉博士号
 16 オースティンの耐えられない軽さ
 17 アイリス愛護協会
 18 マードックのウィトゲンシュタイン体験
 19 フットの映画館での経験
 20 フットの離婚
 21 マードックとミジリーのポスト争い
 22 パーフィットとチベット仏教
 23 ロワイヨモンの決戦

図書に貢献している教員

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