データとモデルの実践ミクロ経済学 : ジェンダー・プラットフォーム・自民党

データとモデルの実践ミクロ経済学

ジェンダー・プラットフォーム・自民党

単著
経済
安達貴教(経営管理研究部 / 著者)
Takanori Adachi (経営管理研究部, 著者)
出版年月
出版社
慶應義塾大学出版会
ISBN
9784766427974
定価(税抜)
2,700
頁数
272
本文言語
日本語

内容紹介

昨年のノーベル経済学賞授賞対象となった「因果推論」。そうした学問的進展を踏まえながらも、経済学の伝統である理論分析をどういかすか。「ジェンダー」「プラットフォーム」「自民党」といった現代日本における喫緊のテーマを対象にして著者自身が携わった研究成果をまとめる。ミクロ経済学の「実践」の新たなる可能性を示す。

目次

はじめに

 Ⅰ 基本編
第1章 経済学における実証と理論――実践ミクロのための二本柱
1.1 経済学の「方法」
1.2 演繹と帰納
1.3 データサイエンスとしての経済学
1.4 実証とは何か:因果推論入門
1.5 「実証」だけではわからない二つの論点
ショート・ブレイク:経済学と日本語

第2章 理論分析のレッスン――価格差別をモデル化する
2.1 経済モデルとは何か
2.2 「学生料金」をモデルで考える
2.3 「因果関係」としての解釈
2.4 モデルの拡張:「グループ間の外部性」の導入
2.5 ジェンダーに基づく価格差別?

第3章 実証分析のレッスン――起業におけるジェンダー・ギャップの背景を探る
3.1 起業におけるジェンダー・ギャップ
3.2 ジェンダー・ギャップのデータ
3.3 起業のモデルを考える
3.4 分析結果:パートタイム労働がカギ
3.5 パートタイム労働をどう位置付けるのか?
3.6 社会における交渉的側面
コーヒーブレイク:経済学界・舞台ウラ事情

 Ⅱ 中級編
第4章 交渉理論入門
4.1 交渉理論とゲーム理論
4.2 交渉力のモデル化(1):ナッシュ交渉解
4.3 交渉力のモデル化(2):ルービンシュタインの定式化
4.4 効率性と公平性のトレードオフ

第5章 プラットフォームの経済学――企業間取引の交渉モデル
5.1 プラットフォーム・ビジネスと両面市場
5.2 事業者間(B2B)取引の交渉モデル
5.3 分析結果:B2B取引様式の選択
5.4 「優越的地位の濫用」規制をどう考えるか:「法と経済学」的な視点から
5.5 プラットフォームの存在をどう位置付けるべきか?
5.6 企業間交渉から政治的交渉へ
幕間:文芸誌は儲からないのに、なぜ廃刊にならないのか?

 Ⅲ 上級編
第6章 交渉としての組閣――自民党政権の派閥交渉をモデル化する
6.1 組閣を交渉として捉える
6.2 自民党単独政権時における組閣の特徴
6.3 内閣形成の交渉モデルの構築
6.4 交渉モデル構築の実際
6.5 均衡の特徴付け
6.6 交渉モデルの推定に向けて

第7章 組閣交渉モデルの推定
7.1 データ
7.2 分析結果:自民党で重要視されていた大臣ポストは何か?
7.3 政治家にとっての「魅力」の源泉は何か?
7.4 省庁再編以後について
7.5 マルクス・アウレリウス・アントニヌスの教え

終わりに:経済学の多様性

図書に貢献している教員