バイオエネルギー再燃

バイオエネルギー再燃

編著
生物
化学
工学
植田充美監修
植田充美(農学研究科 / 監修)
Mitsuyoshi Ueda (農学研究科, 監修)
出版年月
図書体裁
B5判
出版社
シーエムシー出版
ISBN
9784781316215
定価(税抜)
58,000
頁数
289
本文言語
日本語

内容紹介

★地球温暖化対策の一環として,CO2排出量が少ないバイオエネルギー研究が再燃!
★ゲノム編集や合成生物学の技術進歩により,再び脚光を浴びつつあるバイオエネルギー!
★バイオガソリンなどの液体バイオ燃料,バイオジェット燃料として注目を集める藻類バイオ燃料,メタンや水素などのバイオガス,有機性廃棄物の処理と同時に発電ができる微生物燃料電池など,今注目のバイオエネルギーの最新動向を一挙掲載!

目次

第1章 バイオエネルギーの進展状況
1 現況認識
2 食糧とエネルギーの非競合共役増産
3 前処理法の開発─バイオマスの完全糖化システムの合成生物学的創製
4 低炭素社会の新しいプラットフォーム:シュガープラットフォームとフェノールプラットフォームの形成
5 脱炭素エネルギーへの転換

第2章 液体バイオ燃料の開発動向
1 液体バイオ燃料の現状と未来
2 バイオガソリンの生産に向けた合成生物学的アプローチ
3 セルロース系原料からのガソリン製造
4 セルロース系バイオマスからのブタノール生産
5 酵母の窒素飢餓応答制御による分岐鎖アルコール耐性の強化とイソブタノール生産能の向上
6 ゲノム編集技術を応用した酵母によるバイオエタノール生産性向上
7 酵素利用技術による液体バイオ燃料生産システムの研究開発
8 カーボンフリーバイオアンモニア燃料の開発
9 バイオ燃料生産に向けた稲わらの酵素糖化性の向上

第3章 藻類バイオ燃料の開発動向
1 産業用微細藻のゲノム編集
2 ミドリムシにおける高効率ゲノム編集
3 シングルセル分子イメージングによる有用微生物の解析
4 バイオ燃料生産に向けたラン藻由来アルカン生成酵素の高活性化
5 海洋微細藻類を用いたバイオ燃料の通年生産プロセスの構築
6 オーランチオキトリウムによるバイオリファイナリーと有用脂質生産
7 微細藻類におけるCO2濃縮機構
8 藻類バイオ燃料の商業化に向けての課題と課題解決に向けた取り組み
9 微細藻類を用いたバイオジェット燃料生産プロセスの構築

第4章 バイオガスの開発動向
1 カーボンリサイクルガス発酵技術
2 下水汚泥を資源としたメタン生成促進
3 バイオマスからの水素生産
4 シアノバクテリアと光合成細菌による光生物学的水素生産
5 超好熱菌によるバイオマスからの発酵水素生産
6 発酵田による稲わら由来のバイオメタン生産
7 地域分散バイオマスのための小型メタン発酵装置の開発とエネルギー利用
8 水素を使った嫌気性消化ガスの生物学的高濃度メタン化
9 下水バイオガス原料による水素創エネ技術実証の紹介~水素リーダー都市プロジェクト~

第5章 微生物燃料電池の開発動向
1 発電菌利用の研究開発動向と今後の展望
2 微生物燃料電池の環境技術への応用に向けた展開
3 芋焼酎粕を用いた微生物燃料電池の開発
4 微生物を利活用した「泥の電池」~発電に及ぼす界面活性剤の添加効果~
5 微生物燃料電池と嫌気性アンモニア酸化を組み合わせた次世代下水処理法の開発
6 センサーモジュールを駆動できる実用的な微生物燃料電池システム
7 発電菌を利用した次世代創エネ型排水処理技術の開発

第6章 バイオ燃料活用の新展開
1 バイオマス利用による陸上養殖の展開
2 次世代固形バイオエネルギーの開発;バイオコークスの備蓄機能

図書に貢献している教員