動員のメディアミックス : 「創作する大衆」の戦時下・戦後
目次
まえがき(大塚英志)
メディアミックスによる動員(マーク・スタインバーグ Marc Steinberg 雑賀忠宏 訳)
戦時下のメディアミックス(大塚英志)
Ⅰ 戦時下のメディアミックス
東宝スペクタクル映画『孫悟空』に見る戦時色(秦剛)
日本アニメーションのもうひとつの源流(佐野明子)
〈漫画的イメージ〉の拡散(鈴木麻記)
戦時下の兵器模型と空想兵器図解(松井広志)
選挙粛正運動における視覚メディア(室井康成)
Ⅱ 〈創作する大衆〉と動員のリテラシー
動員される映画観客のリテラシー(近藤和都)
戦時下におけるアマチュア映画文化(板倉史明)
いくつかの〈こども風土記〉(菊池暁)
昭和十三年の高等女学校制服調査にみる戦時下と制服(嵯峨景子)
自身の領分(鶴見太郎)
Ⅲ 動員の諸相
トランスナショナルな映画史の可能性(堀ひかり)
教育イストリエタの歴史の描き方(アルバロ・ダビド・エルナンデス・エルナンデス Alvaro David Hernandez HERNANDEZ)
ある海軍技師の光学技術と戦後メディア(内田力)
フェアプレイと混沌の狭間に(山本忠宏)
一九六〇年代のエロ・やくざ映画ブームとその背景(北浦寬之)
補論 レイヤー化する歴史
プログラミングによるレイヤー実装構想と抽象化の壁(藤岡洋)
麻枝准に与えた村上春樹の影響(浅野龍哉)
まんがにおける〈大きな物語〉の復権(斉夢菲)
問題提起 研究ノート/資料
岩淵正嘉文献リスト(肥田野茂)
「規格化」をめぐる知の政治学(近藤和都)
三木茂インタビュー(インタビュアー:牧野守)