感染列島強靭化論 : パンデミック下での大災害に備える公衆衛生戦略

感染列島強靭化論

パンデミック下での大災害に備える公衆衛生戦略

共著
自然・環境
工学
医歯薬・生命
藤井聡, 高野裕久
藤井聡(工学研究科 / 共著者), 高野裕久(地球環境学堂 / 共著者)
Satoshi Fujii (工学研究科, 共著者), Hirohisa Takano (地球環境学堂, 共著者)
出版年月
出版社
晶文社
ISBN
9784794972446
定価(税抜)
1,600
本文言語
日本語

内容紹介

「感染列島に大災害」は十中八九起こる!
パンデミックと自然災害が重なったときに起きる甚大な被害を
最小限にとどめるには、どのような備えが必要なのか? 
二人の専門家が唱える、衛生の観点からの国土強靭化計画。

毎年のように日本を襲う大雨・台風による水害、あるいは30年内に起きる可能性が高いと言われる南海トラフ地震や首都直下地震などの自然災害と、感染症の大流行が重なれば、国土に甚大な被害がもたらされることになる。
元・内閣官房参与で「国土強靭化基本計画」策定に尽力した公共政策の専門家と、環境医学の専門家の二人が、医療システム、経済・社会システム、国土システムといった公衆免疫に関わる様々な環境的要因を強靱化していくことで、感染症と自然災害の複合災害による被害の最小化を目指す緊急提言書。さらにこうした諸対策を推進するために不可欠な財源について、MMT理論を背景にした「積極財政論」も展開。複合災害の被害を最小限に留めるために、全国民必読の一冊。

「筆者らが今、最も恐れているのはインフルエンザと新型コロナのダブル感染症拡大の問題ではない。感染が蔓延している状況下で、巨大災害が生じてしまうことだ。(…)コロナ禍中にこうした「国難級の大災害」が生ずる確率は(…)「十中八、九」という水準に至ると考えても決して大げさではないだろう。つまり、「災害列島」に住む我々日本人は、「感染列島を大災害が襲う」という事態を決して大げさでも何でもなく、当たり前に生じうる事態の一つだと冷静に認識することが求められているのである。」(本文より)

図書に貢献している教員