今こそ読みたいガルブレイス (インターナショナル新書 066)

今こそ読みたいガルブレイス

インターナショナル新書 066

単著
政治・行政
経済
根井雅弘(経済学研究科 / 著者)
Masahiro Nei (経済学研究科, 著者)
出版年月
出版社
集英社インターナショナル
ISBN
9784797680669
定価(税抜)
800
頁数
189
本文言語
日本語

内容紹介

新型コロナウイルス禍がもたらす経済停滞、主要IT企業による世界支配、
米中を軸にした新冷戦、一強状態の政治……
新不確実性の時代の今こそガルブレイスの「異端の経済学」を!!
1970年代、アメリカの経済学者、ジョン・ケネス・ガルブレイス(1908~2006年)が書いた『不確実性の時代』は世界的なベストセラーとなった。
とりわけ日本で大きな人気を博したこの本は、恐慌、冷戦、大企業・多国籍企業による支配、貧困問題などを根拠に当時を「不確実性の時代」として定義した。
数十年が経った今も、これらの問題には解決策が見出されず、深刻さを増すばかりである。
『不確実性の時代』同様の性格をもつガルブレイスの他の著書『満足の文化』『ゆたかな社会』『新しい産業国家』なども丹念に読み解き、現代の難問へのヒントを見つける。
「新不確実性の時代」とも言える今こそ、ガルブレイスを読みたい。

ガルブレイスの経済学が現代に有効な理由
●1970年代からのガルブレイスによる環境問題への指摘から新型コロナウイルス禍を考える
●多国籍企業やグローバリズムを定義する際の「経済の公共目的」という視点から巨大IT企業の存在をとらえる
●ピケティ、スティグリッツ、クルーグマンらスター経済学者にも流れ込むその経済思想から、バブルや格差などの問題を理解する
●女性の解放、国家の解放、信条の解放/現代にも通じる「三つの解放」の重要性を認識する

図書に貢献している教員