宇宙倫理学

宇宙倫理学

編著
哲学・思想
天文・宇宙
伊勢田哲治, 神崎宣次, 呉羽真編
伊勢田哲治(文学研究科 / 編集, 分担執筆), 水谷雅彦(文学研究科 / 分担執筆)
Tetuji Iseda (文学研究科, 編集, 分担執筆), Masahiko Mizutani (文学研究科, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
A5
出版社
昭和堂
ISBN
9784812217382
定価(税抜)
4,000
頁数
283
本文言語
日本語

内容紹介

手塚治虫も夢見た未来の学問がここに実現!
民間での宇宙旅行が計画されるなど、宇宙はかつてないほど身近な場所になってきた。今後、既存のシステムでは対応できない倫理的・法的・社会的問題が生じるだろう。本書では、予想される諸問題に倫理学としてどう取り組むか、総合的・体系的に論じる。

目次

序 章 宇宙倫理学とは何か(水谷雅彦)

付 録 二十一世紀の夢(手塚治虫)

■第Ⅰ部 宇宙倫理学の方法と総合的アプローチ

第1章 宇宙活動はなぜ倫理学を必要とするか(磯部洋明)
第2章 宇宙倫理学とエビデンス―社会科学との協働に向けて(清水雄也)
第3章 宇宙の道と人の道―天文学者と倫理学者の対話
     (対談者:柴田一成・伊勢田哲治/司会:呉羽真)

コラムA 宇宙倫理学の隣接分野(1)―宇宙医学・宇宙行動科学(立花幸司)
コラムB 宇宙倫理学の隣接分野(2)―宇宙法(近藤圭介)

■第Ⅱ部 宇宙進出の光と影

第4章 政治哲学から見た宇宙政策―有人宇宙探査への公的投資は正当か(呉羽真)
第5章 科学技術社会論から見た宇宙事故災害―スペースシャトル事故から何を学ぶか(杉原桂太)

コラムC 有人宇宙飛行に伴う生命と健康のリスク(呉羽真)
コラムD 宇宙動物実験(吉沢文武)

■第Ⅲ部 新たな生存圏としての宇宙

第6章 宇宙時代における環境倫理学―人類は地球を持続可能にできるのか(神崎宣次)
第7章 宇宙に拡大する環境問題―環境倫理問題としてのスペースデブリ(伊勢田哲治)
第8章 惑星改造の許容可能性―火星のテラフォーミングを推進すべきか(岡本慎平)

コラムE 宇宙災害と対策(玉澤春史)

■第Ⅳ部 新たな活動圏としての宇宙

第9章 宇宙ビジネスにおける社会的責任―社会貢献と営利活動をどう両立させるか(杉本俊介)
第10章 宇宙における安全保障―宇宙の武装化は阻止できるか(大庭弘継)
第11章 宇宙資源の採掘に関する道徳的懸念―制度設計に向けて理論構築できるか(近藤圭介)

コラムF 衛星情報とプライバシー(伊勢田哲治)
コラムG 宇宙開発におけるデュアルユース(神崎宣次)
コラムH 宇宙科学と地域社会のコンフリクト(軽部紀子)

■第Ⅴ部 宇宙から人類社会を見直す

第12章 宇宙倫理とロボット倫理(稲葉振一郎)
第13章 人類存続は宇宙開発の根拠になるか(吉沢文武)

コラムI 地球外知性探査とファーストコンタクト(呉羽真)
コラムJ 宇宙コロニーでの労働者の権利(杉本俊介)
コラムK 未来の戦場としての宇宙(大庭弘継)

あとがき(伊勢田哲治・神崎宣次・呉羽真)

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