Publications by Kyoto University Researchers
プリミエ・コレクション 66
第6回(H29年度)三島海雲学術賞 受賞!
通説的にアレクサンドロスの東征やヘレニズム文化とのかかわりから語られてきたガンダーラ彫刻は,実はそれらからは切り離して考えられるべきものである。ガンダーラ彫刻はいつ,何のためにつくられたのか? また,彫刻が盛んにつくられた西北インドにおける仏教とは,一体どのようなものだったのか? これまでの彫刻の議論の中で十分に加味されることのなかった考古学的な情報を最大限に活用して,ガンダーラ彫刻のつくられた時代をみつめなおす。彫刻を歴史の中に位置づけることができてはじめて,仏教文化の源流における仏教の姿がみえてくる。
序章 ガンダーラ彫刻の研究のおもしろさはどこにあるか
第 I 部 ガンダーラ彫刻はいつつくられたか 第1章 彫刻の様式 第2章 彫刻の図像 第3章 彫刻の技法 第4章 彫刻と碑銘紀年銘彫刻の制作年 第II部 ガンダーラ彫刻はなぜ変容したか 第5章 建物の石積 第6章 王宮と地震
終章 支配と災害と仏教
Researchmap 教員データベース 所属部局
本サイトで探す
2019年11月8日(金曜日) - 11:13
関連イベント
京都de冬の大学トーク 「モノが語る歴史-今をときめく考古の世界」を11月29日(金)に開催
2017年7月14日(金曜日) - 18:22
受賞ニュース
京都大学文化財総合研究センターの内記理助教が著書『ガンダーラ彫刻と仏教』で三島海雲学術賞を受賞しました。