シェル・空間構造の基礎理論とデザイン

シェル・空間構造の基礎理論とデザイン

共著
建築
大崎純, 竹内徹, 山下哲郎著
大崎純(工学研究科 / 共著者)
Makoto Ohsaki (工学研究科, 共著者)
出版年月
図書体裁
B5
出版社
京都大学学術出版会
ISBN
9784814001965
定価(税抜)
2,500
頁数
184
本文言語
日本語

内容紹介

大規模建築の設計に欠かせない空間構造理論の基礎を学ぶ教科書。シェル、張力構造の基本式と設計法、振動論の基礎と耐震設計法、最適化手法を用いた構造形態創生法など新しい概念を用いた設計法を紹介する。施工技術や構造解析技術の発展により様々な形態の空間構造が実現可能になった現在、建築構造に関わる学生や実務者必読の書。

目次

まえがき

1章 シェル理論の基礎
1.1 シェル構造の概要
1.2 軸対称シェル
1.3 扁平シェルの釣合い式
1.4 主曲率方向の座標を用いた釣合い式
1.5 部分円筒シェルの曲げ理論

3章 空間構造の座屈と非線形解析
2.1 空間構造に生じる座屈
2.2 安定性の条件と線形座屈解析
2.3 座屈の分類
2.4 釣合い経路解析法の概要
2.5 骨組構造の接線剛性行列と線形座屈解析
2.6 幾何学的非線形性および材料非線形性の影響とその評価
2.7 直交異方性シェルの座屈
2.8 ラチス(格子)の有効剛性
2.9 連続体置換法による座屈荷重の算定例

3章 テンション構造
3.1 建築でのテンション材の利用
3.2 さまざまなテンション構造の例
3.3 自重の作用するケーブルの釣合い形状
3.4 ケーブルネットの釣合い形状解析
3.5 形態安定・不安定
3.6 張力による幾何剛性
3.7 テンション構造の設計例

4章 空間構造の耐震設計
4.1 耐震設計の考え方
4.2 質点系の振動解析
4.3 空間構造物の振動
4.4 等価線形化法による弾塑性応答の推定
4.5 空間構造の振動解析モデル
4.6 設計用の等価静的地震荷重
4.7 地震応答解析
4.8 設計クライテリア
4.9 ラチス屋根構造の振動特性と応答評価

5章 空間構造のパッシブ制振
5.1 同調質量による振動制御
5.2 付加減衰による振動制御
5.3 地震入力に対する応答低減効果
5.4 応答制御機構を付加した空間構造のモデル化
5.5 立体トラス構造の応答制御とその応用
5.6 テンション構造の応答制御とその応用
5.7 ラチス屋根構造の応答制御とその応用
5.8 制振ダンパーの最適配置

6章 空間構造の最適化
6.1 最適化とは
6.2 非線形計画法
6.3 発見的最適化手法
6.4 構造最適化の概要
6.5 設計感度解析
6.6 パラメトリック曲線・曲面
6.7 空間構造の最適化例

索引

図書に貢献している教員