「コロンボのローヤル・カレッジを終了後、パーリ語とサンスクリット語を研究するためセイロン大学に学び最優秀学位を取得。その後、西洋哲学の確固たる知見を得るため、ケンブリッジ大学に留学。東洋と西洋の両方の考え方と哲学の分析的なアプローチを得たことは、その生涯を通して研究活動のバックグラウンドとなった。ヴィトゲンシュタインの生徒だった。修士号(カンタベリー大学)、博士号(ロンドン大学)取得。Nuffieldの人文科学、the World Academy of Arts and Sciencesなどの研究者を経て、1963年よりセイロン大学の哲学部教授、哲学部長を務めた。1970年逝去。
仏教哲学の権威として世界的に知られ、その代表作”Early Buddhist Theory of Knowledge”(1963年、未邦訳)は、「ブッダの教説の傑出した哲学的解説」とthe Encyclopedia of Philosophyに記載されている。
K.N.ジャヤティラカ博士の基本的な論点は、初期仏教は経験主義的な知見をもっており哲学的な分析のアプローチのための重要な場所を与えているというものであり、それは現代科学の発見と矛盾しないというものだ。」(出版社紹介文より抜粋)