The Day the Metro will run through Gaza

The Day the Metro will run through Gaza

Single Author
Culture & Religion
Area Studies
Politics & Government
Sociology
History
Other
岡真理(Graduate School of Human and Environmental Studies / Author)
Mari Oka (Graduate School of Human and Environmental Studies, Author)
Year-Month
Format
四六判
Publisher
Misuzu Shobo
ISBN
9784622087472
Price
3,200
Pages
312
Language
Japanese

Outline

イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。
ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。
占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。
それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。

Table of Contents

第1章 砂漠の辺獄
第2章 太陽の男たち
第3章 ノーマンの骨
第4章 存在の耐えられない軽さ
第5章 ゲルニカ
第6章 蠅の日の記憶
第7章 闇の奥
第8章 パレスチナ人であるということ
第9章 ヘルウ・フィラスティーン?
第10章 パレスチナ人を生きる
第11章 魂の破壊に抗して
第12章 人間性の臨界
第13章 悲しい苺の実る土地
第14章 ガザに地下鉄が走る日

あとがき

Reviews

 ガザとはどこか?答えるには、一九四八年「ユダヤ国家」のイスラエル建国のために民族浄化という名目で、パレスチナ人が追放、虐殺された悲劇「ナクバ」から始めねばならない。その悲劇は歴史ではなく、七〇年経った今でも進行形の日常である。ガザは占領を免れ、パレスチナ自治領として存続していた。しかし、二〇〇七年イスラエル軍によってガザが封鎖され、二〇〇万人の住民が監禁されている。

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Researchers Contributing to this Book