150000 Years of Homo Sapiens: Human Ecological History of the Spectrum |Publications by Kyoto University Researchers

150000 Years of Homo Sapiens: Human Ecological History of the Spectrum

Human Ecological History of the Spectrum

Single Author

Philosophy

Culture & Religion

Area Studies

Sociology

History

Nature & Environment

Life Sciences

古澤拓郎(Graduate School of Asian and African Area Studies / Author)

Takuro Furusawa (Graduate School of Asian and African Area Studies, Author)

Year-Month: 2019.04
Format: 4-6
Publisher: Minelvashobo
ISBN: 9784623084449
Price: 2,400
Pages: 276
Language: Japanese

Outline

「科学で解読する人類の歴史――男女の性差、人種、文化‥異なるものすべてを連続体（スペクトラム）で理解する。」

本書では、生物学・医学・地理学・社会学・人口学等さまざまな分野と関連した人類生態学という視点をもとに、ホモ・サピエンスの歴史一五万年をたどっていく。男女の性差や人種、文化など、異なることを二項対立的に思考するのではなく、一つの連続するものとしてとらえることで、人類にとっての異文化理解、多様性のあり方を問う壮大な試み。

［ここがポイント］
◎ 男女や人種、文化の異なりを、分け隔て対立したものではなく、連続したものとしてとらえる。
◎ 分野を横断した壮大な人類15万年の歴史を描く。

序　章　スペクトラムで人類の歴史を見る

第一章　人間の起源から
　１人間の壮大な旅と個人的なコンプレックス
　２肌の色では何も区別できない
　３体格の違いは適応なのか
　４人種という区別を考える

第二章　生物としての私たち人間
　１性別を連続的に見る
　２フェロモンで異性を惹きつけられるか
　３食人習慣とプリオン病と進化
　４オランダ飢餓の冬とエピジェネティクス

第三章　文化の基底
　１生業と食べ物による適応
　２個人主義化した社会のうつ病
　３東アジアの人は酒に弱いのか
　４自然をみて季節を知る暦

第四章　行動の進化
　１なぜ男は狩りをするのか
　２伝統社会は自然を保護してきたのか(1)──最適採食理論から
　３伝統社会は自然を保護してきたのか(2)──保全倫理から

第五章　病気の起源
　１感染症と適応
　２適応が病気のもと(1)──肥満と糖尿病
　３適応が病気のもと(2)──塩と高血圧
　４マラリアとＤＮＡ

第六章　現代の課題
　１人間における格差の始まり
　２「喪われた女性たち」は差別か適応か
　３持続可能性は「可能」か──二つの島の物語
　４世界食料危機とアジアの食文化

終　章　永遠の生命・一つの連続体

参考文献
むすびにかえて
人名・事項索引

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