フランスの教員養成制度と近年の改革動向 : 今後の日本の教員養成を考えるために

フランスの教員養成制度と近年の改革動向

今後の日本の教員養成を考えるために

Single Author
Education
Politics & Government
History
服部憲児(Graduate School of Education / Author)
Kenji Hattori (Graduate School of Education, Author)
Year-Month
Publisher
ジアース教育新社
ISBN
9784863716384
Price
2,500
Pages
136
Language
Japanese

Outline

フランスの教員養成制度を近年の改革動向とともにコンパクトに整理・紹介。さらに日本の教員養成制度に対する示唆に言及。フランスの教員養成制度を知るための良書であるとともに、社会変化への対応を迫られる日本の教員養成制度の今後を考えるための確かな視座を提供する。

Table of Contents

はじめに

Ⅰ.近年の日本における教員の育成政策
1.教員養成の基本理念
2.中央教育審議会答申等に見る近年の教員の育成政策
3.現代日本における教員の育成政策の注目点

Ⅱ.フランスの教育制度
1.フランスの教育制度および教育行政
2.教育の体制と内容

Ⅲ.フランスの教員制度
1.教員に関する国際調査
2.フランスの教員―資格・勤務時間・業務―
3.フランスにおける教員の育成

Ⅳ.フランスの教員養成制度改革
1.教員養成制度をめぐる状況
2.ESPE 創設までのフランスの教員養成制度
3.ESPE の創設による教員養成制度改革―「修士化」の維持と「力量形成」の再興―
4.フランスにおける教員養成の課題

Ⅴ.マクロン政権下における教員養成制度改革
1.教員養成制度の改革提言
2.新しい教員養成制度の概要
3.新しい教員採用試験の内容―初等教育教員の場合―
4.現行の教員養成制度改革の小括

Ⅵ.フランスにおける教職への人材誘導策
1.教職の魅力の低下に対する懸念
2.EAP 制度の設立
3.EAP 制度の実施とその変更
4.新旧EAP 制度変更の比較分析
5.教員養成の前段階に関する近年の動向:EAP からプレ力量形成事業へ

Ⅶ.フランスにおける教員の研修
1.教員の研修をめぐる状況
2.フランスにおける教員の研修の法制度的枠組
3.大学区における教員の研修―クレテイユ大学区の場合―
4.フランスにおける教員の研修の課題と近年における改革提言

おわりに:フランスにおける教員の育成策から日本への示唆
1.「教員の格上げ」と「研究力と実践力とのバランス」
2.教職の魅力化と教職への人材の誘導
3.教員の研修の充実
4.教育政策と教育の現場:制度の中にいる人への眼差し
5.まとめにかえて

あとがき

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