日本のサル : 哺乳類学としてのニホンザル研究

日本のサル

哺乳類学としてのニホンザル研究

編著
生物
辻大和, 中川尚史 編
辻大和(ヒト行動進化研究センター / 編集), 中川尚史(理学研究科 / 編集), 香田啓貴(ヒト行動進化研究センター / 分担執筆), 西川真理(ヒト行動進化研究センター / 分担執筆), 鈴木-橋戸南美(ヒト行動進化研究センター / 分担執筆), 上野将敬(文学研究科 / 分担執筆)
Yamato Tuji (ヒト行動進化研究センター, 編集), Naofumi Nakagawa (理学研究科, 編集), Hiroki Koda (ヒト行動進化研究センター, 分担執筆), (ヒト行動進化研究センター, 分担執筆), (ヒト行動進化研究センター, 分担執筆), (文学研究科, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
A5
出版社
東京大学出版会
ISBN
9784130602334
定価(税抜)
4,800
頁数
336
本文言語
日本語

内容紹介

ニホンザル研究の最前線――生態学,行動学,認知科学など,多様な分野の気鋭の研究者が執筆.伝統的な日本の霊長類研究の歴史をふまえて,これからのニホンザル研究を展望し,新しい野生動物学の地平を拓く.野生動物の研究や保護管理に携わる人たちの必読書.

目次

序 章 日本の哺乳類学とニホンザル研究の過去から現在[中川尚史]
第I部 ニホンザル研究の再考
 第1章 食性と食物選択[澤田晶子]
 第2章 毛づくろいの行動学[上野将敬]
 第3章 亜成獣期の存在に着目した社会行動の発達[勝 野吏子]
 第4章 行動の伝播,伝承,変容と文化的地域変異[中川尚史]
 第5章 オスの生活史ならびに社会構造の共通性と多様性[川添達朗]

第II部 ニホンザル研究の新展開
 第6章 中立的・機能的遺伝子の多様性[鈴木-橋戸南美]
 第7章 四足歩行や二足歩行による身体の移動[日暮泰男]
 第8章 コミュニケーションと認知[香田啓貴]
 第9章 群れの維持メカニズム[西川真理]
 第10章 寄生虫との関わり[座馬耕一郎]
 第11章 他種との関係[辻 大和]

第III部 人間生活とニホンザル
 第12章 動物園の現状と課題[青木孝平]
 第13章 共存をめぐる現実と未来[江成広斗]
 第14章 福島第一原発災害による放射能汚染問題[羽山伸一]

終 章 これからのニホンザル研究【辻 大和】

あとがき【辻 大和・中川尚史】

図書に貢献している教員