ピックアップ

京大研究者の本

学術書から一般書、翻訳書、教科書、事典、漫画まで。毎月、京大研究者の新刊情報を幅広くお届けします!

【図書一覧の見方】
タイトル
図書分類, 分野等
著者もしくは編者名
京大研究者(所属部局 / 役割)
出版社 / 出版年月

本ポータルは、京都大学URAによる「人文社会科学研究支援プログラム」の一環として、京都大学研究者の論文以外の研究成果出版物(書籍)の情報を発信し、その研究成果と研究の知見を京都大学内外に広く伝え、社会と研究者をつなぐプラットフォームとなることを目的としています。

ピックアップニュース

新刊図書

ブックレビュー

ベンヤミン「言語一般および人間の言語について」を読む

細見和之(人間・環境学研究科 / 著者)
 突然だがなぜ私たちは、あの道路を走る物体を「車」と呼ぶのだろう。結局は恐らく、そう呼ぶから呼ぶのだと答えざるを得ないだろう。ということは「車」と呼ばれないこともありうるということだ。つまり「車」という言葉と、それが表す内容とは必然的な結びつきはない。これが一般的な私たちの言語に対する理解だろう。ではゴッホの絵と、その絵が表すゴッホの本質とならばどうだろう。恐らくそれは切っても切り離せないと答えるだろう。しかしまさしくこのような「意味するものとされるものの一元論」からベンヤミンの言語論は始まるのだ。

学びのエクササイズ 認知言語学

谷口一美(人間・環境学研究科 / 著者)
 言語学では、1950年代以降、人類に普遍的な統語演算能力を重視するチョムスキー的な普遍文法の研究が中心であったが、1980年代になって、話者のものの捉え方を重視する認知言語学が生まれた。当時の状況で認知言語学を提唱することは「巨人ファンの集会で『阪神ファンです』と名乗りを上げる」ようなものだったらしい。認知言語学者である著者の谷口一美は人間・環境学研究科教授で、全学共通の開講科目もある。著者の学生時代はまだ入門書等はほとんど無かったというが、近年は日本語で書かれた入門書・概論書も数多く出版されている。そのような認知言語学の入門書のうちでも本書は最も平易なものの一つだ。

最新のエッセイ