セクシュアリティとジェンダー (リーディングスアジアの家族と親密圏 第3巻)

セクシュアリティとジェンダー

リーディングスアジアの家族と親密圏 第3巻

編著
地域研究
人類学
社会
落合恵美子, 森本一彦, 平井晶子編
落合恵美子(文学研究科 / 編集, 分担執筆)
Emiko Ochiai (文学研究科, 編集, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
A5判
出版社
有斐閣
ISBN
9784641174696
定価(税抜)
6,300
頁数
478
本文言語
日本語

内容紹介

第3巻はアジアのセクシュアリティとジェンダーのあり方を鍵として,東アジアと南アジアを中心とする父系的社会と,東南アジアから日本・韓国までの双系的社会という2つの社会を区別し,それに文明化と近代化が重なる,アジアの重層的多様性を明らかにする。

目次

序論(落合恵美子)
【第Ⅰ部 セクシュアリティ──2つのアジアと1つの近代】
◇Ⅰ-1 2つのアジア 1. カーマスートラを解読する/2. 朝鮮後期における妾と家族秩序/3. タイの性愛文化におけるヨバイの伝統/4. 百歳女性のライフヒストリー ◇Ⅰ-2 性と愛の近代 5. 性と愛をめぐる論争/6.植民地朝鮮における新女性,セクシュアリティ,恋愛/7. 「爆弾」としての婚外性交渉 ◇Ⅰ-3 セクシュアリティの現在 8. レイプ,懲罰,国家/9. 男性ピンナップ,GRO,マッチョ・ダンサー/10. 北京におけるゲイ・コミュニティの実態調査
【第Ⅱ部 ジェンダ──葛藤と実践】
◇Ⅱ-1 伝統の重層性 11. 仮面と素顔/12. 「男性の概念」とは何か/13. 女性・神学・暴力/14. 江戸時代は女性にとって暗黒の時代か ◇Ⅱ-2 近代的性役割の成立と変容 15. 良妻賢母思想の成立/16. アメリカ植民地教育はフィリピン女性の地位をどう変えたか/17. 男性性を作り直す/18. 最後の伝統的な姑 ◇Ⅱ-3 アジアのフェミニズム 19. 女にとって産むこと産まぬこと/20. 韓国家族法における男女平等 対「伝統」/21. 語られない秘密/22. 「被害者化」を超えて

図書に貢献している教員