歴史としての生命 : 自己・非自己循環理論の構築

歴史としての生命

自己・非自己循環理論の構築

共著
哲学・思想
歴史
医歯薬・生命
村瀬雅俊, 村瀬智子著
村瀬雅俊(基礎物理学研究所 / 共著者)
Masatoshi Murase (基礎物理学研究所, 共著者)
出版年月
図書体裁
A5判
出版社
ナカニシヤ出版
ISBN
9784779516627
定価(税抜)
3,800
頁数
446
本文言語
日本語

内容紹介

生命とは何かという問いに正面から挑み、生命現象をトータルに把握する自己・非自己循環理論を提唱する。

目次

第Ⅰ部 生物と生物学における‘完全なる’不完全性

 第1章 歴史としての生命
       ‘メタ生物学’の展望

 第2章 歴史としての科学
       ‘物質の科学’から‘生命の科学’へ

 第3章 基盤を失った現代生命科学
       遺伝子中心主義の破綻

 第4章 生と死のはざまに在る生命のはじまり
       受精・発生過程にみる‘自己’と‘非自己’の対立的共存

 第5章 19世紀の生物学におけるパラダイムの転換
       ダーウィンの“自然選択説”とパストゥーールの“自然発生説の否定”

 第6章 自然選択万能主義の確立
       イエルネの免疫理論とバーネットのがん理論

 第7章 20世紀の生物学におけるパラダイムの転換
       メンデルの“遺伝の法則”とマクリントックの“動く遺伝子”

 第8章 遺伝子中心主義に続く自然選択万能主義の破綻
       “連続的”進化論と“非連続的”進化論の対立的共存

第Ⅱ部 “自己・非自己循環理論”の提唱

 第9章 がんは病気か
       理想生命モデルとしてのがん

 第10章 細胞内‘がん’としてのアルツハイマー病とプリオン病
       生体分子が示す“両刃の剣”

 第11章 老化理論の提唱
       老化とは、進化であり、認識である

 第12章 細胞多型と分子多型
       病気の起源と進化

 第13章 生命起源理論の提唱
       “自己・非自己循環過程”としての生命と‘生命の起源’

 第14章 21世紀の科学
       “関係の科学”と“過程の科学”の相補的発展

第Ⅲ部 未来創成学への誘い――“自己・非自己循環理論”の実践的展開

 第15章 ‘循環の科学’が拓く豊かな未来
       “未知の未知(「知らないこと」を知らない)”にゆだねる勇気

 第16章 直観が拓く未来の科学
       “能動的な無(active absence)”がもたらす奇跡

図書に貢献している教員