キリマンジャロの農家経済経営 : 貧困・開発とフェアトレード
目次
第Ⅰ部 農家経済経営・農村発展の分析の枠組みと課題
第1章 タンザニア農村における貧困・開発の分析枠組み
:「アフリカ型」農村開発をめぐって
第2章 「制度派」農家経済経営学序説
:混成性の経営目標・成果の分析枠組み
第Ⅱ部 キリマンジャロの農家経済経営の基礎構造:現金現物日記帳の分析
第3章 現金現物日記帳に基づく農家経済経営行動と基礎構造の解明
第Ⅲ部 農家経済経営の実態:品目ごとの経営行動
第4章 コーヒーの価格形成と小農民のアップグレーディング
:流通制度改革・協同組合・フェアトレードの役割
第5章 トウモロコシ・豆をめぐる経営行動の特質
:コーヒー危機にともなう「男性産物」の多様化と所得安全保障
第6章 牛をめぐる経営行動の特質:農家経済経営リスクと家計安全保障
第7章 バナナをめぐる経営行動の特質
:「女性産物」が追求する家計安全保障
第8章 農林畜複合経営と材木ビジネスの実態
:私的利益追求と社会経済目標を重ねる森林再生への道筋
第Ⅳ部 農家経済経営を取り巻く社会制度の実態:ローカル社会経済と相互扶助
第9章 キリマンジャロ西部の社会経済構造と地域経済圏
:農民市場を媒介にした農畜産物の地域内循環
第10章 相互扶助システムと拡大家族経済
:伝統的社会(安全)保障制度の実態
第Ⅴ部 農家経済経営・農村開発の成果の評価:フェアトレードの役割
第11章 貧困削減とフェアトレードの経営成果「貧困と開発の概念図」
「ケイパビリティ・アプローチの概念図」に基づく貧困・開発の評価
第12章 利益追求・家計安全保障の経営成果
:農家経済経営の基礎構造に基づく経営・フェアトレードの評価