Publications by Kyoto University Researchers
社会は大学や研究者をどういうふうに見ているの? 京大に縁のある方々がそれぞれの現場の目線から、大学の中にいるとなかなか見えてこない、大学/学問/研究者の姿について語ります。隔月更新。
サンキュータツオ / 米粒写経
自分の研究のことばかり考えていると視野狭窄になる。それどころか、果たしてこんなことをやってなんの役に立つのか、とか、人生の残り時間を考えたときにこんなことをやっていていいのだろうか、と我に返ったりすることがある。そこで、自分の研究領域以外の人がどんな研究をしているのか、大学の図書館で論文などを読むようになった。すると自分よりも時間、才能、技術を「無駄遣い」したとも思える、そんなことしてどうするの、という論文が一定数あることを知った。
蓮行 / 劇団衛星 代表
劇団衛星代表、蓮行(れんぎょう)であります。劇団衛星は、洛中は四条烏丸を拠点とする小劇場演劇ジャンルの劇団ですが、何よりの特徴は劇団員全員が演劇を生業としている「プロの劇団」ということです。
堀部篤史 / 誠光社 店主
「研究者が書いた本」について原稿を、というご依頼をいただき、ざっと店内の本棚をみわたしてみたが、よくよく考えてみればどこからどこまでが研究者による本なのかがわからない。奥付を開き、著者プロフィールに目を通してみれば、なるほど研究者であるという肩書は散見できるものの、それによって共通点や特色のようなものを見いだせるわけではない。反対に、著者プロフィール欄に研究者という表記がなくとも、いかにも「研究者が書いた本」らしい印象をうけるものもある。
戸田 ディラン ルアーズ / フリーランス和英翻訳者
私は、学生として長年お世話になった「大学」を離れてしばらくになるが、今でも翻訳者という立場で、日本の学術機関、そして研究者の方々と日々関わらせて頂いている。そんな一翻訳者として、翻訳と研究との関係について思うところを述べたい。
田辺陽一 / NHK札幌放送局 ディレクター
私は、これまで20数年間、テレビ番組の制作を続けてきたディレクターです。仕事柄、取材を通して、様々な研究者たちとお付き合いしてきましたが、ここでは、その経験の中から、いくつか印象的だったエピソードをご紹介しましょう。
越前屋俵太 /
柄にもなく、大学教員という肩書きを持たせて頂いて、そろそろ10年という年月が経とうとしています。35年程前、関西大学を途中で投げ出し、何もわからないテレビ制作の世界に身一つで飛び来んで20年、そこから突如、何もしない日々を山の中で過ごして丸5年、そこから大学教員生活を10年。若かりし頃には想像もしなかった想定外の出来事が私の人生で起こり続けています。自分の生き様がやっと面白いと思えるようになりました。
田中 耕司 / 京都大学名誉教授、国際協力機構(JICA)長期専門家
京都大学を定年退職して7年が経った。退職後の5年間は、白眉プロジェクトや学術研究支援室の運営を任され、京都大学にお世話になった。その務めも終わって、2015年11月からミャンマーにあるイエジン農業大学という単科大学で国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクトに携わっている。教員の教育・研究能力の向上を目指す人的資源開発プロジェクトである。