近代中央ユーラシアの眺望

近代中央ユーラシアの眺望

編著
歴史
野田仁, 小松久男編著
帯谷知可(東南アジア地域研究研究所 / 分担執筆)
Chika Obiya (東南アジア地域研究研究所, 分担執筆)
出版年月
出版社
山川出版社
ISBN
9784634672499
定価(税抜)
4,800
頁数
320
本文言語
日本語

内容紹介

今日のグローバリズムの時代において、世界はますます距離を縮めている。中央ユーラシア地域もまた例外ではない。しかしながら、今の日本において、中央アジアからヴォルガ・ウラル、クリミア、コーカサスまでを含むこの広大な空間について、はっきりとした地域像が結ばれるとはいいがたい。その歴史像は漠然としたイメージが先行して語られることが多いだろう。本書は、1991年のソ連解体を経て大きな変容を遂げた中央ユーラシア史研究の最新の成果を、とりわけこの地域が近代帝国に包摂されていく19世紀から20世紀初頭に焦点をあてて多面的に示し、より鮮明な歴史像を描こうとするものである。
各章の考察によって、中央ユーラシア史の最大の魅力とも呼ぶべき、民族・言語・文化といった多様な要素の共存がいっそう浮き彫りになるだろう。

図書に貢献している教員