Publications by Kyoto University Researchers
臨界状況から生まれる創造性
著者は精神分析,精神医学,臨床心理学の3つの領域を縦断しつつ,関係精神分析,解離性障害,トラウマ,脳科学に関する独自の考えを生み出し続けている。本書もいつもながらの軽快な筆致で,読者の知的好奇心を刺激するさまざまなテーマが,これでもかこれでもかと,次々登場する。本書の最大のテーマは「揺らぎ」である。「心はデフォルト状態からして,揺らぐという活動を行っている。」そしておおよそ同じ現象が,分子の世界にも,経済の世界にもある。「揺らぎ」は私たちの思考や関心の垣根を越え,臨床実践と日常生活との垣根を越えるのである。
所属部局 個人サイト
本サイトで探す CiNiiで探す