マルグリット・デュラス「声」の幻前 : 小説・映画・戯曲

マルグリット・デュラス「声」の幻前

小説・映画・戯曲

編著
文学・芸術
森本淳生, ジル・フィリップ編
森本淳生(人文科学研究所 / 編集, 分担執筆)
Atsuo MORIMOTO (人文科学研究所, 編集, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
四六判
出版社
水声社
ISBN
9784801004740
定価(税抜)
2,500
頁数
228
本文言語
日本語

内容紹介

作品に谺するファントム・ボイス
《私が表現しようと試みるのは、書く時に私が聞くものなのです》
小説、戯曲、そして映画に至るまで「ヌーヴォー・ロマン」の枠を超えた活動でいまなお読みつがれるマルグリット・デュラス(1914-1996)。小説で描かれる電話の声、映画にみられるオフの声など、その作品にはつねに、何処からとも知れず到来する〈声〉の存在があった。本書が狙いを定めるのは、単なる日常性には還元できない中間的な領域――現前と不在、生と死――をたゆたう《幻前する声》にほかならない。

図書に貢献している教員