混合研究法の基礎 : 社会・行動科学の量的・質的アプローチの統合

混合研究法の基礎

社会・行動科学の量的・質的アプローチの統合

翻訳
大学・学問
チャールズ・テッドリー 他著, 土屋敦 他監訳
八田太一(iPS細胞研究所 / 監訳), 藤田みさお(iPS細胞研究所 / 監訳)
Taichi HATTA (iPS細胞研究所, 監訳), Misao FUJITA (iPS細胞研究所, 監訳)
出版年月
図書体裁
B5
出版社
西村書店
ISBN
9784890134809
定価(税抜)
4,300
頁数
292
本文言語
日本語

内容紹介

混合研究法は、社会科学や行動科学で用いられる量的アプローチと質的アプローチの統合を実現させる研究方法論である。

量的研究と質的研究の「統合」は混合研究法の本質といえるもので、本書の特徴の一つは、調査研究の研究手法や方法論として量的研究と質的研究を対極に位置づけ、その中間的特性をもつものとして混合研究法を布置することで、社会科学や行動科学で用いられる研究手法や方法論について連続的な繋がりを示している点である。

カギとなる概念を整序しながら、抽象に傾きがちな議論を具体例を用いて、常に基本を押さえる記述となっていることも特筆できる。また、読者への便宜を図り巻末には用語集のほか、原書にはないサンプル論文も収録してある。

まだ青年期である混合研究法を専門に扱う文献のなかでも、本書は世界中で読まれ、研究方法論の教科書や雑誌で引用され続けている。学生はもとより、既に混合研究法を用いた経験のある研究者、医療や教育の現場で生じる問題に向き合う実践家、研究指導に従事する教員など、混合研究法に関心を寄せるあらゆる立場の方々にとって、本書はそれぞれのレベルに合わせた「基礎」に立ち返るきっかけとなるだろう。

図書に貢献している教員