わたしたちに音楽がある理由 (わけ) : 音楽性の学際的探究

わたしたちに音楽がある理由 (わけ)

音楽性の学際的探究

単著
文学・芸術
高田明(アジア・アフリカ地域研究研究科 / 分担執筆)
Akira Takada (アジア・アフリカ地域研究研究科, 分担執筆)
出版年月
図書体裁
A5判
出版社
音楽之友社
ISBN
9784276139107
定価(税抜)
3,500
頁数
328
本文言語
日本語

内容紹介

 人は普遍的に音楽をする生き物である、という言説を我々はいろいろなところで目にする。一見生存に必要と思われない音楽を、人はなぜもち続けているのか。我々はなぜ音楽をし、音楽を学ぶのか。この問いの答えを求める旅は、複数の仮説の森へと踏み込み、人の生き方や在り方さえも問うことにつながるかもしれない。多彩な学問領域の日本人研究者25名が集い、最前線の学術研究とみずからの研究成果とを豊富な図版を交えて紹介しながら、この探求の旅に挑戦する。『絆の音楽性』(原著2009/邦訳2018、音楽之友社)で提唱された「音楽性」概念の原点とその学際的展開の議論を発信し、音楽にかかわって生きる私たちのあり方、考え方を問い直す起点となろうとするのが本書である。
 第一部は、個体発生と系統発生の両面から音楽性の原点に迫る。第二部は、音楽性を中心にして関連諸科学から考える。第三部は、生まれながらの音楽性から文化的実践としての音楽へとつなぐ。第四部は、さまざまな学びの場面における音楽性の育ちを見つめる。人が人として成長し、社会的な絆をもって生きることと、音楽をすることとのつながりを、音楽の外側からの視点と内側からの視点をクロスさせながら、照らし出していく。

図書に貢献している教員