井筒俊彦と二重の見 : 東洋哲学序説 (未来哲学双書)

井筒俊彦と二重の見

東洋哲学序説

未来哲学双書

単著
哲学・思想
西平直(教育学研究科 / 著者)
Tadashi Nishihira (教育学研究科, 著者)
出版年月
図書体裁
四六判
出版社
未来哲学研究所
ISBN
9784910154145
定価(税抜)
2,000
頁数
214
本文言語
日本語

内容紹介

 古今東西の言語と思想に通じた一代の碩学・井筒俊彦。その豊饒な思索の一側面を内側からトレースする。
 分節と無分節の同時現成、二重の見、事事無礙。そして、禅モデルと密教モデルの問題。意識構造モデルの問題もある。深層意識におけるイマージュ、コトバの本源的なはたらき、あるいは、意味分節理論もある。井筒は思想研究の方法論を強く意識していた。イスラーム思想の意味論分析に遡る仕方で、その強靭な思索の根幹を見定める。
 『意識と本質』以降の自在な語りを支えていた礎石。対話でもなく比較でもない。複数の思想を自分の内で溶かしてしまう「インターペネトレーションのところ」。井筒哲学の深淵を静かに拓こうとする。

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